笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.2.6-9:息子が帰ってきた

旅行から帰った後の4日間は、笹塚から出ずに過ごした。朝、出勤する恋人を笹塚駅で見送り、彼の家に戻って仕事をして、夜はまた駅まで彼を迎えにいく。そのあとは栄湯へ行ったり、ドラマやYoutubeを見たり、夜が更けるまで話したり、朝は4枚切りのパンでフレンチトーストをつくってもらったり、エアコンの掃除をしたらとんでもなく部屋が暖かくなったり。

これまで私は、自分のことを絶対に「一人の時間」が必要なタイプだと思ってきた。誰とも話さず、誰かのつけたテレビや音楽が流れない部屋で静かに過ごす時間が。

でも今回、一度も自分の家に帰りたいと思わなかった。一人になれる場所は、煙草の匂いがこもる猫の額ぐらいのキッチンしかなかったのに。

久しぶりに家に戻り、会社の人とオンライン打ち合わせをしていると、息子が帰ってきた。気もそぞろに打ち合わせを切り上げ、おかえり!と、飛びつくようにハグをする。何か英語で話してよ、と言うと、きっと向こうで何度も繰り返したであろう英語の自己紹介をしてくれた。語学研修に行ってそれか!とも思ったけれど、もともとシャイな性格で、これまで絶対に私の前で英語を話したりしてくれることはなかったことを思うと、感無量だった。

ちなみに息子が初めての海外体験で学んだことは「身振り手振りとグーグル翻訳があれば、英語はいらない」「やっぱり日本が一番(特にご飯)」だそう。アナタ、語学研修へ行ってきたんですよね……?

自室に荷物を置いてきた息子に、研修先の国で撮った写真をたくさん見せてもらった。最後の一枚は、ハンバーガーセットの写真。

「空港に着いた初日は店員さんの言っていることがよくわからなくて、コーラとハンバーガーを単品で頼んだんだけど。帰国する日は同じ店でセットメニューを頼めるようになった。同じ値段でポテトがついてきた」

うん、良かった。それで良かったのだ。

何より、元気に帰ってきてくれたことがうれしい。

とにかく日本のご飯が食べたいというので、夜は白米山盛りとけんちん汁にした。