笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.2.10-12:笹塚にカモがきた

三連休の初日は息子と焼き肉ランチ。
いつもはそれほど白米を食べない息子が、ライスを大盛りにしてぺろりと完食していた。「ごはんはおいしいな」としみじみしている。
前日から引き続きお土産話を聞かせてもらった。少しやせた息子の顔をふと見ると、これまで見たことのない大人びた表情をしていて、はっとした。
夜はアジの開きとほうれん草のおひたし、息子の好物の豚汁に。しばらくは日本食をつくろうと思う。

連休二日目は、息子が出かけた後に笹塚へ。
会社に忘れた財布を取りに行って帰ってきた恋人が「商店街で何かのロケをやってて女優さんがいた!吉永小百合かな?」と言っていたので、私も散歩がてら見に行くことに。水道道路を歩いて、駅とは逆側から十号通り商店街に入った。

撮影は商店街入口の柳屋の店内で行われていた。エキストラの方は整然と餃子店側に並び、商店街の通行人が通りやすいように道をあけてくれていた。すれ違う瞬間、「ただいま撮影中」の看板を持ったスタッフさんが、私たちに「お邪魔しています」と言ってくれる。なんだかうれしい。

結局、彼が見たのは吉永小百合かどうかは不明のまま。でも、とにかく上品な、少しお年を召した女優さんだったそう(やっぱり吉永小百合かも)。

三日目は、笹塚の玉川上水旧水路へ。

私たちはこれまでカモを笹塚で見たことがなかった。春先に玉川上水で子育てをするカモがいるという話を昨年の秋ごろにSNSで知り、絶対に今年は目撃したいと思っていた。大好きなカモを大好きな笹塚で、普段の生活圏内で見てみたい!と。

(カモへの愛はこちらにも書いています)

この日、そろそろカモがきているのではないかと、毎日のように「カモ 笹塚」で検索して目撃情報を調べていた彼が言いだした。笹塚から下北沢へ行く途中の玉川上水旧水路で見かけたという投稿があったらしい。

目撃情報のあった川沿いを歩いていくと、本当にポツンと一匹、川の中にカルガモがいた!すました顔でたたずんでいる。

手を取り合わんばかりに大感激する私たち。交代でカモと記念写真を撮った。この日の写真の二人は、とってもうれしそうで、幸せそうだ。

川から出たカモは、お腹を地面につけてぺったり座ったりしていた。羽は背中の丸みに沿っておらず、ひらべったくなっている。これまで見てきたカモ類では見たことがない姿勢だった。

もしかしたら、これから卵を産むのかな、お腹が重いからあまり動けないのかもね、子育てのためにこの川にきたのかも、もしかしたらこれからヒナが見られるのかな?とあれこれ想像してワクワクした。

私みたいに、あなたも笹塚を、この場所を気に入ってくれるといいな。

今思えばこの日が、一生忘れないと思える三週間のはじまりだった。