笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.3.9:ひとりで代田橋

元ガモが亡くなってから三日。玉川上水の川沿いを歩いてみると、つがいがまた戻ってきていた。あれ以来、びっくりして来なくなってしまうのではないかと心配していたのだけれど、よかった! 二匹揃って一生懸命に川底をつついて食事中。その若い生命力が眩しい。

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家に戻ると恋人のオンライン取材が始まったので外に出る。先週少し寄ってみた代田橋へ、再度足を伸ばしてみることにした。

予感」に立ち寄り、レーズンバニラのアイスをいただく。カメラマンの植本一子さんの手作りなのだそうで、バニラにコクがあり、レーズンも食べ応えがあってめちゃくちゃおいしい。

せっかくおいしいアイスなのにピンボケ

お店に流れるBGMを聴いて思わず「あ、『ブギーバック』 ですね」と言うと、店主さんが「今日はリリースされてから30周年なんですよ」と教えてくれた。あれから30年も経つなんて! 信じられない。同世代の店主さんと90年代カルチャートークで盛り上がった。

今夜はブギーバック」は、私にとってカラオケやスナックで歌う懐メロでもないし、ヒップホップの教養でもない。リアルタイムで真っ直ぐに愛聴していた曲だ。90年代は今の私をつくる核となった時代でもある。あの頃に聴いていた曲はこれからもずっと聴き続けるだろうし、あの頃に触れたカルチャーは、世間にもまれる私を支え続けてくれた。

たまに、ひとまわり下の恋人にあの当時のことを懐かしみながら語った後は、まるでオバサンみたいだ、と落ち込んでしまう。 でも自分にとって大事な時代のことは、本当は胸を張って思い出したいし、こうして嬉々として語りたい。

今度、90年代Oliveのバックナンバーを持ってくることを約束して店を出た。

その後、バックパックブックスさんへ。先日、時間とお金がなくて買えなかった本がすべて買えた! 店主の宮里さんとお隣の「OMIYAGE」の店主であるロボ宙さんとの対談が収録されたZINE「AWOL」も。

家族や恋愛をテーマにした本たち

私にとって、笹塚が恋人と過ごす街だとするなら、代田橋はひとりでも楽しめる街なのかもしれない。

カモのつがいに会えて、食べたかったアイスを食べられて、自分にとって大事なことをたくさん話せて、欲しかった本を買えて、満足な一日になった。