笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.2.4-2:カモが見たくて鴨川へ

広島からわざわざ京都に寄った一番の理由は「カモをたくさん見るため(特にマガモカルガモ)」だった。

恋人と私は、週末になると池や川にカモを見に行く「カモファン(見る専門、特に陸地に上がってくるのを見るのが好き)」なのだが、そのきっかけになったのは、昨年2月の京都旅行だった。

鴨川沿いを歩いているとあちらこちらにマガモがおり、私が「ちゃんと必ず『つがい』でいるなんて不思議だね」と感心すると、恋人は「これ、みんな夫婦なの?」と驚いていた。俄然カモの生態に興味を持った私たちは、泊まっていた三条のホテルから京都駅近くの九条まで鴨川のカモを眺めながら歩き続けた(前日は出町柳の鴨川デルタまで歩いているので、二条から九条まで、カモを追いながら16.15キロ歩き通したことになる)。

東京へ戻ってからも、神田川善福寺川、皇居のお堀、代々木公園や井の頭公園などでカルガモ観察を続けていたが、渡り鳥のマガモはそれほど多く見られず、さらに陸地を散歩するカモはほとんどいないことがわかった。そこで、再び、冬の鴨川でたくさんのマガモがのんびり散歩する姿を見たいと思うようになっていた。

(カモへの愛については翌日の日記でも書きました)

sasazukadiary.hatenablog.com

この日に泊まったのは「SGR鴨川」。鴨川沿いに立つ宿で、全室が鴨川ビューになっている。鴨川のカモを見るために京都へ来た、私たちのためにあるような宿だった。

チェックインして早々に、窓から鴨川にマガモを発見して大興奮!

部屋に鴨川を眺められるような、椅子のある広縁(小上がり)があるといいと思っていたけれど、ここの宿の広縁は椅子どころかソファーになっており、手前に広い畳もあって、川を眺めながら寛ぐことができる。お風呂も鴨川ビューなので、カモをみながら入浴できるし、キッチンとデスクと洗濯機もついており、泊まるだけじゃなく住んでみたいと思うような宿だった。

窓から見える景色はこんな感じ

 

また、この旅行中に「祇園きなな」のきなな(きなこアイス)を食べに行こうと思っていたのだが、チェックイン時のサービスでいただくことができてしまった。私たちにとって京都にこれ以上の宿はないと断言できる。次回も絶対に泊まります。

昨年よりも鴨川に浮かぶマガモの数は少なかった。今年は暖かいからだろうか、陸地にも少ないのは去年よりも歩いている人が多いから上がってこないのだろうか、などと考察する。それでも東京よりずっとカモの数は多くて、マガモカルガモヒドリガモオナガガモオオバンなどを観察しながら四条から出町柳まで鴨川沿いを歩いた。

出町柳から一乗寺まで叡山電鉄に乗って「恵文社一乗寺店」へ。この書店は独立系書店の先駆けともいえる店で、私が20代の頃は、この書店へ行くためだけに京都へ行ったりもしていた。仕事で雑誌や書籍の編集をしている彼には、ぜひ一度この素晴らしい書店に足を運んでほしかった。

夜はおでんが食べたいと思い、宿の近くの「だるまときんぎょ」へ。

着席すると隣の席の人がちょうど店をでるところで、店主さんに「ずっと来たかったんです」と話していたのだけれど、確かに一つひとつの種がそう言われるのも納得の味。大根、卵などの定番から、ウインナー、トマト、豚しゃぶなどの変わり種も頼み、ポテトサラダの予想外のおいしさにびっくり。後から口コミなどを読んでみると、おでんのだしがしみたたまごとじゃがいもを使ってつくっているのだとか。そりゃ、おいしいわけだ。

(食べかけだけど、一口食べてあまりのおいしさに驚き、写真を撮らせてもらった)

「絶対また来よう」と言いながら店を出、夜の高瀬川沿いを歩いて宿へ帰った。

明日は雨予報だけれど、引き続き鴨川でカモを観察する予定。雨なら鴨川沿いを歩く人も少ないから、今日よりもたくさん陸に上がってくるかもしれない。