笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.1.26:長江さんとガレット

笹塚に住んでいる芸能関係者は多いらしい。渋谷や新宿に出やすい立地で(行こうと思えば自転車でも行ける)、渋谷区にしては家賃もリーズナブルな地域ということもあるのだろう。

朝、出勤する恋人を笹塚駅まで見送った帰り道、飛びぬけて背の高い男性とよくすれ違っていた。どこかで見たことがある……と思い続けていたのだけど、名前が出てこず、ありとあらゆる言葉で調べてみると長江英和さんという俳優さんだった。映画やドラマの名バイプレーヤーとして活躍されている。

好きな町で二人の想いが形になった家創り|東京都の建設会社 株式会社丸二

御主人は俳優として、奥様はデザイナーとして普段は忙しい日常を過ごされている長江さんご夫妻です。「仕事柄、劇場のある下北沢・三軒茶屋・目黒などがテリトリーとなっていますが、住むには笹塚が良いと思っていました。交通のアクセスが良い割には、ゆったりと暮らせる品のある町です。」と笹塚の町が以前から好きだったとおっしゃる御主人。そして、「好まない場所に家を建てて、主人が帰るのが嫌になると困ります。一生の棲家ですから気に入った場所を選択することは大切です。」と笑いながらおっしゃる奥様です。

交通の便が良いのに「ゆったりと暮らせる品のある町」!
これはまさに私が笹塚に感じていたことだった。気に入った場所と言って、こうしてインタビューを受けていらっしゃるのも好ましい。

長江さんは毎朝、会社に出勤するデザイナーの奥様を駅まで見送っているという情報も目にした(大昔のmixi掲示板にて)。私が見かける大柄な直江さんの傍らには、小柄な女性がいらっしゃるのだが、おそらくその方が奥様なのだろう。いつも寄り添うように歩いていらして素敵だと思っていた。私も、長江さんご夫婦のようにこの大好きな街に住み続けて、ずっと彼を見送り続けたい。

そんな長江さんのブログにはよく笹塚のお店のことが出てきており、その中で以前から気になっていたお店があった。「メゾンブルトンヌ」というガレット屋さん。栄湯の後によく行く、十号坂商店街の「フジタカ食堂」の斜め向かいにある。

笹塚の本格ガレット屋、メゾン・ブルトンヌ: moeurs de nyaga

tabelog.com

この日は恋人が午後出勤だったので、早お昼をここで食べることにした。

そば粉のガレットが笹塚で食べられるなんて(昔、わざわざ神楽坂のル・ブルターニュまで足を運んだことがある)。恋人はそば粉のクレープを食べるのはこれが初めてらしい。彼はきのこのガレットを、私は生ハムのガレットを。

最初はガレットだけで足りるかな?なんて心配していたけど、思った以上に食べ応えがある。むしろ、夕食は軽めでもいいかな、という気持ちになるぐらい。半熟玉子を生ハムに絡めながら食べる、香ばしいそば粉の生地はカリッとしていておいしい。ガレットの前に出されたカブのポタージュスープも、とってもおいしかった……!

仕事の話をしようとしたところ、隣のテーブルから聞こえてきたのが、あきらかにモデルさんとマネージャーさんの会話だと気づき、思わず二人で黙り込んでしまった。

店主さんご夫婦の笑顔に送り出されてお店を後に。ご主人はフランスのブルターニュ地方ご出身のダヴィットさんという方で、奥様はフランスで料理修行したソムリエなのだそうだ。今度はデザートガレットも食べてみたい。