4.30-5.4
GW前半は、学校が休み(部活はあり)の息子と二人でのんびり過ごす。
片方だけイヤホンをして英単語の勉強をしていたので「音楽を聴きながらだと集中できないんじゃない?」と声をかけようとしたが、スマホのSpotifyの画面の表示を見て、静かにリビングへ引き返した。
BUMP OF CHICKEN「邂逅」 - YouTube
(これは新曲にして名曲……!)
普段の勉強では洋楽を聴いており、どうせ英語がわからないから集中できていると主張していたが、いや、むしろ、英語はわかってほしい。わかろうとしてほしい。
Instagramでフォローし合っている「カモファン」の方の投稿から、金沢駅西口の広場の池でカルガモのヒナが生まれたことを知る。恋人と相談して早速、金沢行の新幹線をとり、宿は以前からアメトークで見て行ってみたいと思っていたドーミーインを予約した。
5.5
カルガモの親子を見にいく旅。
かわいらしいカルガモのヒナは、そのうち都内でも見られるだろうけれど、いつか彼と金沢へ行きたいと思っていたので、これは良いきっかけだと思った。案外、突然決めた旅行でもワクワクするものだ。フットワークの軽い恋人とあちらこちらへ行くうちに、なんだか旅のハードルが下がった気がする。
金沢駅に着くと宿に荷物を預け、はやる気持ちを抑えて西口へ。
カモ好きになって一年半。何度も何度も動画で見たかわいらしいヒナが目の前にいた。日陰のない駅前で、じりじりと日差しが背中に照り付けるなか、池の傍でしばらく見入った。
ずっと見ていたいと思ったけれど、さすがの暑さにいったん池の前を離れ、金沢市内を観光することに。
「カモファン」のフォロワーさんから、浅野川にもたまにカモがいるとの情報をいただいていたので、ひがし茶屋街へ向かった。
この景色、なんとなく、大好きな鴨川に似ていると思った。
川沿いでのんびりしている人たちがいた。私たちも腰を下ろし、一息つく。できるならずっとこうしていたい。もしも私がこの辺りに住んでいたら、一日中、飽きることなく川沿いで本を読んだり、おやつを食べたり、昼寝をしたりしていたと思う。
ひがし茶屋街を歩き、懐華樓のカフェに入った。
築190年、金沢で一番大きなお茶屋である『懐華楼』。夜はお茶屋として使われる部屋の全てが、昼間は見学することができます。「囲炉裏」はカフェとして利用でき、特製くずきりなどが楽しめます。
古い建物好き、そして花柳界好きにとってはたまらないお茶屋さん。見学券とセットになった抹茶パフェをいただく。上にたっぷりかかったお抹茶から、ふわふわのエスプーマ、いちご、抹茶寒天、あんこ、白玉、アイスが続き、和菓子のフルコースをいただいたような贅沢気分。
恋人は「今まで食べた抹茶パフェで一番おいしい」と感嘆していた。
お茶屋さんを見学した後は、近くの主計町茶屋街と浅野川沿いをしばらく散歩して、周遊バスでホテルに戻り、チェックインした。
ドーミーインといえばサウナだという。のんびり温泉につかった後、満を持してサウナデビューしてみた。水風呂にもしっかり入り、はじめて「ととのう」感覚を体験。普段、遠出をすると必ず緊張性頭痛に悩まされるのだけど(もうそれはしょうがないと思って頭痛薬を持参する)、この日は頭痛が起きず、体がいつまでもほかほかと軽かった。これはすごい。癖になりそう。笹塚に戻ったら、栄湯のサウナも体験してみたい。
夜ごはんは、恋人が富山に帰省するとよく行くという回転寿司へ。北陸の海の幸を思う存分堪能して、大満足。
金沢駅西口に戻り、お母さんのおなかの下にもぐりこんで眠ろうとするヒナたちを眺めた。
どんなに見ていても飽きない。新鮮でおいしいお魚で満腹になったおなかを抱え、かわいらしいカルガモとそのヒナたちを眺める幸せ。ホテルに戻って「夜鳴きそば」も食べられたし、大満足の「カモ旅」1日目。