笹塚diary

渋谷区笹塚を愛し、この場所で生活するシングルマザーの日記

2024.6:『しっくり』、6月メモ

『しっくりくる』
ぴったりと合う感じのするさま、違和感のないさまなどを意味する表現。

「実用日本語表現辞典」より

6月に入ってから神奈川の実家に帰り、ようやく弟の奥さん(義理の妹)に会うことができた。弟は今年の3月に入籍をしていたが、関西で暮らしているためにお互いの帰省タイミングが合わず、これまで直接会う機会がなかった。
彼女は笑顔も雰囲気も弟にそっくりで、なんだか『しっくり』感じられる二人だと思った。どうか末永く仲良く、幸せに暮らしてほしい。

義妹はまだ珍しい姓に慣れないと言っていたが、実は私自身、物心ついてからずっと、旧姓には『しっくり』きていなかった。他人からは「宝塚の芸名みたいだね」と言われることもあるような華美な名字なのだが、平凡なこの自分には大仰すぎるような気がし、人から自分の名前を呼ばれるたびになんとなく恥ずかしかった。

結婚して姓が変わり、銀行で初めて名前を呼ばれたときのことを今でも覚えている。新しい名字と名前がそろったフルネームはとても私らしく思え、なんだかやっと『しっくり』くる名前に出会えた気がした。

離婚したときにも、離婚届と同時に「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出した。少しの迷いもなかった。これより私は実家に戻らず(=旧姓に戻さず)、一人きりの「単独戸籍」となった。

この名字が気に入りすぎて、夫と別れて籍を抜いた後も名乗り続けている――、今となっては笑いながらそんな風におもしろめかして話せるけれど(元夫には承諾を得ています)、離婚したことで、『しっくり』くる姓名の戸籍を自分自身で持つことができ、やっと本当の意味で私らしく、そして自由になれた気がしている。

 

※笹塚の街は、今の自分にとって一番『しっくり』くる街でもある。

【6月のカモ活動】
蚕糸の森公園
笹塚(玉川水道緑地)

ヒナたちのお父さん発見!(蚕糸の森公園にて)

どんどん大きくなるヒナたち(蚕糸の森公園にて)

【6月に読んだ本】
「ななみの海」朝比奈あすか
「野鴨」庄野潤三
ナイルパーチの女子会」柚木麻子
「けむたい後輩」柚木麻子
吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる」吉本ばなな
「マリエ」千早茜
「もう一人、誰かを好きになったとき」荻上チキ
「東京の生活史」岸政彦(何人か拾い読み)

 

(8/22追記)

ちょうど現在放送中の「虎に翼」で、再婚によって改姓したくないと考える寅子の葛藤が描かれ始めた。興味深く観ている。