一年で一番、長くて甘くて幸福なホリデーが終わってしまった。
私の会社では、年始や年度初めの日には普段リモートをしている社員も含めて全員出社が原則になっている。会社へ行きたくない、仕事したくないと子どものようにぐずる私を、恋人が笹塚駅まで見送ってくれた。
朝はさんざんぐずったが、出社してみると年末から持ち越していた仕事が溜まっていたし、久しぶりに会社の皆ともいろいろな話ができて良かった。
午前中に会社でしかできない仕事を片付け、午後からテレワークに。
今日が始業式だった息子が、学校から帰ってきた。私を見て「あ、いるんだ」と言うと、どことなくうれしそうにしている。もう14歳、でもまだ14歳。男子中学生は男子中学生なりのかわいさがある。実際は「あ、メシ(飯)がいる(ある)」という感じなのだろうけれど。
ならば私も「飯=母」としてその期待に応えようと思い、おやつ代わりに野菜と肉たっぷりのけんちんうどんをつくって出した。
息子はうどんを食べながら「最近、海外の曲を聴いているんだよね」と言って、スマホのSpotifyを開き、おすすめの曲を何曲か教えてくれた。エドシーランにブルーノマーズにファレルウィリアムス。「海外の曲は洋楽って言うんだよ」と言いながらも、私自身、中学時代にoasisやBlurなどを聴いて大人びた気持ちになっていたことを思い出す。息子ももう『中二』なのだ。