笹塚diary

渋谷区笹塚と秋が好きすぎるシングルマザーの日記

2024.9.28:生まれたての赤ちゃん

もくもくと雲が勢いよく湧き上がる夏の空も良いけれど、ふっと肩の力が抜けたような雲がぷかぷかと浮かぶのんきな秋の空が一番好き。

近所に新しくできたパン屋さんへ行った帰り、水道道路にさしかかると、おくるみに包んだ赤ちゃんを横抱きした女の人が先を歩いているのが見えた。彼が「昨日生まれたのかな?」と言うので「さすがに違うでしょ、二カ月ぐらいかも」と返す。赤ちゃんは三カ月を過ぎると首が座るので縦抱きにすることが多い。

隣を歩くお母さんらしき女性が持っている大きなバッグが、自分が退院の際に産院でもらったものと同じことに気づいて懐かしくなった。15年前と変わっていないデザイン。大きさも。
あの中には、入院中にお母さんが助産師さんと一緒に使っていた赤ちゃんのお世話グッズが入っているのだ。退院祝いの小さなブーケと共にバッグを渡された時の不安と緊張をふと思い出した。これからは一人でこの子をお世話していかなければならない。

ふいに立ち止まった二人を追い越す際、おくるみの中に赤くてかわいらしい顔が見えた。彼と「かわいいね」と言い合うと、女性に笑顔で会釈されたので、思わず「いつ生まれたんですか」と尋ねると、ちょうど一週間前で、ちょうど退院したばかりなのだという。確かにさっき、タクシーから降りてきていたような。

息子を産んだ時のことをまた思い出した。15年前の11月、陣痛に苦しみながら入院して難産の末に出産し、一週間半ぶりに外に出るとずいぶん寒く感じたのをおぼえている。あの時ほど急激な季節の変化を感じたことはない。あの日、世界はまるで違って見えた。

お二人に「おめでとうございます」と言って、先を歩く。あの赤ちゃんに初めて声をかけた他人になったかもしれないね、と彼が言った。初めての育児で心細い気持ちでいた時、いろいろな場所で「かわいいね」「何カ月?」などと声をかけられ、張り詰めた心が緩んだことを思い出す。あの子もすくすく育って行ってほしい。

(笹塚が実家なんていいなあ……)

このブログの読者登録数がちょうど「100」になっていた。100人目の登録者は、以前から愛読していた日記の書き手さん。この半年ほどひそかに更新を楽しみにしながら読ませていただいていたのだけれど、先日アップされていた「ぎょうざの編みぐるみ」があまりにかわいくて、思わずコメントを残させていただいたところ。うれしいお返事をいただき、やっぱり心弾む気持ちは外に出していきたいものだと思った。